2025/11/05

1977-80 NIKE OCEANIA NYLON クリーニング

NIKE OCEANIA NYLON Made in Japan US7
友人から譲り受けた(お父様が当時履いていた)日本企画のオセアニアナイロンをクリーニングしました。
こちらが洗う前。ナイロン部分はカビが生え、シューレースも真っ茶色でした。
まずは水洗い。
ブルースティックで洗って濯いだら、アッパーの汚れはかなり落ちました。

シューレースのカビは落ちず茶色いまま。
しっかり脱水します。
シューレースは、お湯で希釈したハイター漬け。
かなり白くなりました。
脱水後。なんだか嫌な予感がします。
しっかり乾燥。
キレイになったと思ったのですが。黄色い染みが残りました。

遠目で見るとわからないのですが。
トーガードも少しシミが残っています。


納得できないのでやり直します。65℃のお湯でオキシクリーンを溶かして漬け込み。
シュータンのラベルは色落ちの危険性があるので外に出しておきます。

5時間ほど放置したら、黄色い液体に。

濯ぎと乾燥。
シューレースに皴があったので、当て布をしてアイロン掛け。


シューレースを通して完成です。
トーガードのシミがキレイになりました。

アッパーのシミは少し残りましたが、これが限界かも。
洗ってキレイになると、日本製ならではの作りの良さがわかります。
タンのスポンジも加水分解せずフカフカ。ガムソールはきっちり接着されて剥がれる予感もありません。
ソールの減りもほぼ少なく友人のお父様もそこまで履いていなかったのではないでしょうか。

ナイキクロニクルにも掲載されています。

キレイにならなかったら、手持ちの同じ日本製LD1000のラベルがボロボロなのでドナーに使用と思っていたのですが、出来なくなりました。


最近のスニーカークリーニングは、水通しせずにクリーナーでブラッシングして拭き取るのが主流ですが、レザーでもナイロンでもスエード(ちょっと危険だけど)でも、確実にきれいにするのであれば、必ず水通しするべきだと思います。


1 件のコメント:

  1. プロの仕上がり🤩めっちゃ素敵なリペアですね!!

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